弊社で企画営業。設計、デザインを担当しています平木と申します。
木工工場、金属加工工場、個人デザイン事務所を経て、ある縁にて大松金属工業にお世話になることになりました。
もう既に還暦を過ぎたシルバー人間ですが、心は二十歳のままの青二才です。
今迄携わった物作りの経験とデザイン設計スキルをを生かして今後とも物作りに励み、勉強をしていく所存です。
 このコーナーでは私の今までの経験と思うことを面白く紹介します。
しかし、私も発展途上の身ですから、知らない技術などあるかと思いますので、ご意見などありましたら、お気軽に「ご意見」に書きこみください。

3.デザインはお絵かきではない!

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ジウジ・アーロ氏デザインのパスタ

カーデザインで有名なジウジ・アーロ氏はパスタもデザインしています。お絵かきでデザインしていません。ちゃんと図面があります。口に入れた時の感覚が美味く感じる形態を設計しています。こんなパスタがあったらカッコ良いなと考えた訳ではありません。
デザインは英語で設計と訳します。訳あって形になるのです。その訳を考えずに恰好だけ追いかけると、センスにもよりますがとんでもない形になります。
以前、大手の音響メーカーとお付き合いしていた時の話ですが、デザインの部署があってそこからカッコいいスケッチが上がってきます。それを物にするのは設計の部署です。その設計する部署のお偉いさん曰く、「本当のデザイナーは私たちなんですよ!」と。意味わかりますか?
服飾デザインでもお絵かきをしますが、ちゃんと本人は縫製までやって作ります。
物をデザインするなら作り方を理解することが大前提です。
製造工程を知りすぎると良いデザイン生まれないという方がおられますが、そんなことありません。奇抜な形状をデザインできない方の言い分です。
その奇抜なアイデアを達成するにあたっては、その製造工程も設計するのが本当の工業デザイナーです。
東大阪の中小企業の社長様。工業デザインを良く理解してデザイナーを選択しましょう。お絵かきデザイナーが沢山いますから。また、屁理屈ばかりで美しい形を設計出来ないデザイナーも沢山いますから。

教訓:お絵かきで終わるのは趣味の世界。

2.私の無知 息子ほどの年齢の若い溶接工に教えられた!

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tig溶接のローリング

鋼管などを繋ぐ場合で強度と密閉性が要求される時に行う溶接テクニックです。肉を沢山盛る必要がある場合などに行うとのこと。 半月状に肉盛りされた溶接(ウィービングというらしいが)は普通に見たことがありましたが、これは知らなかった。工業デザイナーは無知ではいけません。一つ賢くなりました。設計の溶接に反映させましょう。

教訓:プロはプロの世界で生きている。お絵かきデザイナーは滅びる。

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ウィービングによる裏面の溶け込み

左の写真は、その若い溶接工が練習でアルミにウィービングで溶接した物です。
左下はワイヤーが細くピッチの細かい。その上は少しピッチが荒い。更に右は荒い。
下の写真はそのパイプの中です。一番荒い箇所は溶け込み跡がありません。
ピッチが細かい物は溶け込みが大。
曰く、裏まで肉の溶け込みが必要だそうです。
溶接後の仕上げで表の肉を削った時に裏が残るので強いとのこと。
なるほど、また教えられた!

教訓:溶接は奥が深い!何事も鍛錬が必要ですね。デザイナーも!

1.CADのオペレーティングが出来れば設計出来ると思う勘違い

 事業主の方が、社員をこぞってCADの講習に行かせることがあります。
「今の時代、CADでも使えなくて物作りはできない.。」との思いは、大きな勘違いです。
CADはあくまでも頭に描いた物体を表現する手段のツールにすぎません。
 また、CADを習ったからといって図面を読める訳ではありません。
従業員の方にとっては、大きなストレスを背負わせることになります。
 道具が無くても紙と鉛筆があれば、簡単なものは設計できます。
設計者にまず必要なのは、完璧な三次元空間の把握と設計で生きていくという心構えと、物を作るのが好きという気持ちです。

そこで問題です。
下の図の平面図を想像してください。これが分かればある程度三次元空間の把握ができる方です。


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答え